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メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪に加え、脂質異常、高血糖、高血圧のうち2つ以上の要素を持つ状態をいいます。
 脂質異常、高血糖などのリスクファクターを複数あわせもっていると、心筋梗塞、脳卒中などの発症率が3倍にも跳ね上がるといわれています。
 メタボリックシンドロームの状態になっていても、「ちょっと太ったかな」「血圧が高いけど年相応」などと、気にせずに放置してしまいがちですが、同じような生活習慣を続けていると本格的な糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気へと発展するリスクが高まり、やがては脳卒中や心筋梗塞などの深刻な事態になってしまいます。
内臓脂肪について
 肥満には、内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満の2種類ありますが、内臓脂肪型肥満は、お腹(腸間膜)に脂肪が蓄積されるタイプで、別名リンゴ型肥満ともいわれ、皮下脂肪に比べより代謝が活発で、脂肪細胞の増減や内分泌因子の分泌が大きいと考えられています。
 脂肪細胞は単に脂肪を蓄えるだけでなく、さまざまな内分泌物質を出して、代謝に影響を与えています。これらの物質を総称して「アディポサイトカイン」といい、内臓脂肪の30%、皮下脂肪の20%がアディポサイトカインを出す脂肪細胞であると考えられています。
 そのなかで「アディポネクチン」と呼ばれる物質は、耐糖能(上昇した血糖値をもとに戻す働き)を改善し、動脈硬化を防ぐ働きがあるということがわかっています。
 脂肪が蓄積されるとアディポネクチンが減少し、有害物質が増加して脂質の代謝や耐糖能を悪化させ、血圧を上昇させてメタボリックシンドロームを誘発することもわかっています。
脂質異常について
 脂質異常とは、おもに、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪が多過ぎる状態のことをいいます。
 コレステロールは、元来細胞膜の成分となったり、副腎皮質ホルモンなどの合成に役立ったりと、わたしたちにとって欠かせないものですが、コレステロールのなかでもLDLコレステロールは悪玉コレステロールともいわれ、増えすぎると血管壁内に入り込んでアテロームといわれる粥状の固まりを作り、動脈硬化を促進させる作用があります。
 このアテロームが破れると血栓ができ、血栓が全身のさまざまな動脈を閉塞させて、心筋梗塞や脳梗塞、間歇性跛行や虚血性壊死、四肢切断などを引き起こします。
 逆にHDLコレステロールは、LDLを回収し動脈硬化を抑える働きをもっており、善玉コレステロールといわれています。HDLコレステロールは中性脂肪が増加すると減るという関係にあり、中性脂肪とLDLが、メタボリックシンドロームの進行に大いに関わっていることがわかっています。
高血糖について
 血糖は血液中のブドウ糖の濃度のこと。食事から摂取した糖質は体内でブドウ糖に分解されて、生命活動を行うためのエネルギーとして利用されています。
 血中の糖は通常インスリンによって一定の範囲に保たれていますが、過食や運動不足などで血糖が高い状態が続くとインスリン分泌の働きが悪くなり、次第に生理的範囲を超えて高い状態になります。これが、いわゆる高血糖の状態です。
 この状態が続くと、インスリンを分泌する膵臓に負担がかかり、さらにインスリンの働きが弱まって、糖尿病の素因のある人は次第に糖尿病へと進行します。
 高血糖になってから糖尿病になるまでには5〜10年くらいかかりますが、糖尿病はいったんかかると食事療法や薬物療法などでずっとつき合っていかなければならないやっかいな病気であり、進行すると網膜症や腎症で失明や腎透析が必要となったり、脳梗塞などの重い合併症を併発する怖い病気でもあります。
 糖質を多く含む食品を抑えた食生活をする、日常に運動を取り入れるなどの生活習慣の改善を心がけることが必要です。
高血圧について
 高血圧は、血管に加わる圧力が大きいので、動脈硬化を促進します。すでに動脈硬化になっている場合はその症状を加速させ、さらに血管は弾力を失い、脆くなっていきます。
 そして血圧の上昇が引き金となり、脳卒中、狭心症や心筋梗塞が引き起こされることがあります。
 高血圧の原因は加齢やストレス、遺伝的要素などいろいろですが、肥満と深い関わりがあることがわかっています。
 肥満の人は、心臓から全身に血液を送り出すのに通常より大きな力を要します。体重が多いとそれだけ負担がかかり、逆に体重が減ると血圧も下がります。体重1kg減で、収縮期血圧値で1.6mmHg、拡張期血圧値で1.3mmHg下がる、というデータもあります。また一日一万歩(約1時間)の速歩きは血圧を10mmHg低下させることができますので、日常的に適度な運動を心がけることが大切です。

内臓脂肪の蓄積(肥満)とさまざまなリスクファクターが互いに誘発し合い、メタボリックシンドロームの状態を引き起こしていることがわかりますが、これらの多くは、生活習慣の改善によって予防、解消できます。
 食事のカロリー管理と適度な運動習慣で、ご自身の体重を適正体重に保つように心がけましょう。
 また、喫煙も、動脈硬化を促進しメタボを進行させる原因であることがわかっています。
 血管を収縮させるため閉塞性疾患を誘発し、また血管に直接ダメージを与えて動脈硬化を促進させる作用があります。これらがあいまって脳卒中や虚血性心疾患などの深刻な病気の発生へとつながっていきます。
 また、タバコの成分には、タールなどの発がん性物質が含まれ、肺がんをはじめとしたさまざまながんの発生率を倍増させます。慢性気管支炎、肺気腫などのいわゆるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)も長い喫煙習慣に起因しています。
 現在喫煙習慣のある方は、今すぐの禁煙をおすすめします。
 自分だけではちょっとムリ、という人には、医療機関で禁煙外来を受診する方法もあります。一定の条件を満たせば、保険適用の禁煙治療が受けられますので、インターネットなどで禁煙外来を開設している医療機関を探してみてください。

 特定健診(特定健康診査)は、メタボリックシンドロームに着目した健康診断で、40〜74歳の方を対象としています。
 当組合で行っている「事業所巡回健診」「人間ドック」「生活習慣病健診」「婦人健診」は、40〜74歳の方を対象としたものについては、特定健診の健診項目が網羅されています。
 この健診結果に応じて、メタボに該当する方等には「特定保健指導」として、メタボの改善のための具体的な保健指導が行われます。
 年に一度は必ず健診を受け、メタボ予防と健康管理に努めてください。
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